焼肉屋の内装工事に必要な設備や費用相場について

焼肉屋の内装工事とは?

焼肉屋

飲食店を経営するのであれば、店舗となる建物を用意して内装工事を行う必要があります。どのお店でも同じではなく、経営したい飲食店の種類に応じて特徴が違っていることを理解しておかないといけません。焼肉屋を開きたいと思っているのであれば、他のメニューを取り扱う場合と異なって、クリーンな環境が保てるように工夫する必要があります。

焼肉は席でお肉を焼くことになるため、内装工事に問題があればお肉を焼いたときに発生する煙が店内を充満することになるので要注意です。煙が充満するような店内は臭いが気になってしまうだけでなく、お客様や従業員の体調不良を招く可能性があります。

実際のところ、きちんとした工事が行われていない焼肉屋や設備が不十分な店舗で一酸化炭素中毒が起こったこともあるほどです。お客様がリラックスして過ごせるかどうか、理想の見た目かどうかというポイントも重要ですが、焼肉店の場合は安全性を確保するための仕組みが何よりも大切だと言えます。

クリーンな環境を確実に保てる内容にした上で、見た目などにこだわっていくというやり方がおすすめです。安全性確保に努めなければならないと分かっていても、具体的にどうするべきか分かっていなかったり、知識が不十分だったりする人も多いでしょう。店舗の内装工事で失敗しないようにするためには、工事のポイントや必要な設備、費用の相場まであらかじめ詳しく理解しておくことが大切だと言えます。

焼肉店の内装工事のポイント

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焼肉店の内装工事は、先述したように安全を確保するための設備を優先する必要があります。電気やガス、水道のような経営に必要不可欠なものはもちろんですが、吸排気にこだわっておくことが大切だと言えるでしょう。飲食店は見た目が重要だと考える人が多く、先に内装から決めてしまう人も多いです。

見た目にこだわることが悪いことだとは言えませんが、他の部分の目処が立っていない状態で装飾などを考えてしまうと費用が足りないという問題を引き起こしやすいと言えます。集客にも関係する部分なので素敵に仕上げられるに越したことはありませんが、基本的な設備が整っていなければ台無しです。

焼肉店をつくるときには優先すべきポイントを整理し、まずは必要不可欠な機器の購入や設備工事から考えていくことがおすすめの方法だと言えます。それらを決定すればどのくらい内装にお金をかけられるか判断できるようになるはずです。個室を用意することで落ち着いた雰囲気を演出する、おひとり様席を用意する、家族で利用しやすいリラックスできる雰囲気にするなど様々なこだわり方が可能ですが、残りの予算がハッキリしているとその範囲内で理想を叶えるためのアイデアを出すことができるでしょう。

用意しなければならない機器や設備が多いことから初期費用は大きくなりがちなので、工事のポイントを抑えることでミスが起こりにくい流れで焼肉店の工事について考えていくようにしてください。

焼肉屋の内装工事に必要な設備について

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内装工事をスタートさせる前には、必要な設備について整理しておく必要があります。電気や水道、ガスはもちろん必要となりますが、特にこだわるべきは空調と排気のための設備です。単に排気装置を用意すれば良いわけでなく、消臭工事なども必要になることを理解しておかなければなりません。

他の飲食店と比較すると空調や排気にかかる金額が大きく違っているので、戸惑うことがないように高額化しやすいことを理解しておきましょう。煙関係の設備では無煙ロースターや七厘フードなども必要となりますが、採用するものは店舗によって異なります。色々な煙対策や臭い対策の設備があるので、経営したい店舗に合ったものが選べるようにしておくと良いです。

焼肉屋の場合は、洗浄のための機材も導入する必要があります。経営するお店の内容によって網を使うか鉄板を使うかなどの細かい違いはあるはずですが、これらを洗うための大きな洗浄機材が必要となることが多いです。

十分な設備がなければ網や鉄板をスムーズに洗えないだけでなく、汚れが残って不衛生な状態になる可能性があります。焼肉屋に特化した設備で考えるとこういったものがあげられますが、他の飲食店と同じように業務用冷蔵庫や冷凍庫、大きな調理台やレジカウンター、食材の仕入れや予約を管理するためのパソコンができる場所なども必要となることを理解しておきましょう。予算オーバーや必要な設備の不足を避けるために、事前に何が必要か書き出しておくと良いです。

焼肉屋の内装工事の費用相場について

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焼肉屋を始めたいと考えている人の中には、内装工事にどれくらいの費用がかかるのだろうかということが気になる人が多いはずです。先ほども申し上げたように、導入しなければならない設備の違いなどから他の飲食店とはかかるコストが違ってきます。焼肉屋は排気工事だけでも200万円ほどかかってしまうことが多く、トータルで1,000万円から2,000万円ほどの工事費用になることが多いです。

経営したいお店の大きさによっても費用相場は大きく違っていますが、排気工事だけでも高額であり、他の部分の費用まで追加するとかなりの金額になると覚えておきましょう。費用相場はこのくらいだと言えますが、工夫すればコストが抑えられることもあります。

効果的なコストカット方法には、居抜き物件を選ぶという方法があるでしょう。設備や家具などが残ったままなので、経営したいお店にマッチした内容であれば大幅にコストを抑えて開業できる可能性があります。前も焼肉店であれば吸排気装置など焼肉店に特化した設備が整っている可能性が高いため、居抜き物件がないかどうかチェックしてみることがおすすめです。

ただし、事前調査を怠れば使い回しが難しかったり、拡張工事が必要になったり、店舗の見た目が悪くなったりする可能性があります。居抜き物件を選べば相場の3分の2ほどの費用になる可能性がありますが、失敗をしないためには新築と居抜き物件のどちらが良いのか冷静に考える必要があるでしょう。

焼肉屋の内装工事をするときの注意点

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焼肉屋の内装工事を行うときの注意点は他にもあります。お客様や従業員の身を守るために煙対策をきちんとしていれば、他は大した問題にならないだろうと思うかもしれません。ですが、その考えは間違いです。

未経験から焼肉屋の開業を検討している人の場合は、知識不足からこのタイプのお店に合っていない工事内容を選んでしまう可能性があります。既に1軒目が成功していて2軒目を出店したい人などであれば話は別ですが、全くの初心者は自分が持つ知識だけで進めることはおすすめできないです。

今まで焼肉店を数多くつくってきた内装工事会社に相談するようにしたり、サポートしてくれるサービスを探したりすることがおすすめだと言えます。自分自身も設計や建築に携わる側も、焼肉屋に対する素人であれば重要なポイントを見落としたまま工事を進めてしまう恐れがあるので危険です。

これまでにたくさんの飲食店を手がけてきた会社であるかどうかだけではなく、焼肉屋をつくるためのノウハウを有する会社であるかどうかもチェックしておくことが大切だと言えます。焼肉店専門で工事を行っているサービスはないはずなので専門サービスを利用することはできませんが、過去に焼肉店の工事に携わっているサービスであれば信頼しやすいです。

内装工事について考えたり話を進めたりするときに見落としやすい部分なので、失敗することがないようにこのポイントにも注意を払っておくと良いでしょう。